9月初以来、出張先北京で拘束されていた岩谷將・北海道大学教授は、先週末ご家族の元にもどられました。
不透明な事態に対して、本会の「緊急アピール」以来、学会有志その他日本の各界が重大な懸念を表明したことが比較的早期の解放につながったものとも思われます。本会「緊急アピール」には、10月29日発出以来短期間で合計130名もの方々のご賛同をいただきましたこと、茲に厚く御礼申し上げます。
とはいえ、岩谷氏が中国当局によって2ヶ月余拘束されていたという事実は変わらず、刑法、反間諜法違反という拘束理由に関わる具体的な事実もその背景も詳細は依然不明ですので、今後の学術交流に関する懸念が完全に払拭されたとはいえません。本会としては、学術交流を含む新たな日中関係のあるべきところを考えて行こうと思いますので、引き続きご協力いただければ幸いです。
新しい日中関係を考える研究者の会
2019年11月19日